あなたと見る月~新撰組~(編集中)






「ここに連れてきといて放置ですか?この間に私が逃げたらどうするんですか?普通は喧嘩するより私から話しを聞くと思うんですけど、土方さんは馬鹿なんですか?(ニコッ」


「「「…………………」」」



私が言い終わると同時に沖田が笑いだした。


土方の方はまた怒鳴り始めそうな雰囲気だ。



「ちょっと沖田さんは黙ってて下さい。それとも口も塞げないんですか?子供以下なんですね(ニコッ)」


「「「…………………」」」



私は終始笑顔だが沖田の方は笑顔が凍ってしまっている。


それを見ていた斎藤が少し驚いた顔でこちらを見た。



「………お前は面白いな…」



私は面白いことなんてした覚えはない。


まあ、うるさくないだけマシだろう。



「……で、私はいつまで放置されとけばいいんですか?用がないなら帰りますよ」



帰る場所なんてないが、そうでも言わないといつまでも放置される気がした。




< 13 / 86 >

この作品をシェア

pagetop