幼なじみをやめるまで
ペロリと、口端の傷を舐めながら照れたように笑う千裕に、思わずポロリと涙が零れた。



「咲っ!?」


「ううん、違うの。私が一番悪いのに、そんなこと二人でやられたら、私の立場ないじゃん。ごめんね。潤にも悪いことしちゃったよ」



「馬鹿。俺には謝ってもいいけど、潤には謝らなくていいの。しばらく口きかなくてもいいくらいだ」



冗談ぽくいじわるに笑う千裕は、そっと私の頭を自分へと引き寄せた。
コツンとおでこにぶつかった千裕の鎖骨。



温かい千裕の胸からトクントクンと鼓動が伝わってくる。


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