幼なじみをやめるまで
「もおいい!私行くから」


クルリと背を向けて体育館の出口に向かう私
でも、すぐに千裕によって阻まれる。




「待てって。ちょっと話しようよ」


掴まれた腕は、「うん」と言うまで離されることはなさそう。




「分かった。早くしてよ」




ブスっと言った私に、ニコッと笑って「分かった」と言う千裕。




これじゃあ、やっぱり私が「突っかかり女」じゃない……







新しいシャツに着替えて、Yシャツを羽織った千裕が「行こうか」と出口を指さす。
これ以上周りに誤解されるのは嫌だから、今度は素直に従った。





体育館を出たところで、





「咲、マネやってよ。俺、お前が見てる方が集中できるし」


振り返って私にお願いと手を合わせる千裕




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