幼なじみをやめるまで
「ふーん。あっそ。とりあえず、みんな休憩に入ってるからコレ持ってく」




脹れっ面の千裕は直樹からジャグを奪い取るように持ち去っていった。




「やれやれ……」



千裕の背中を見送りながら溜息を吐いた直樹。





「ごめんね。嫌な思いさせちゃって」




「別に気にしないよ?心配する気持ち分かるし」





「千裕は昔っから心配性なんだよ。お父さんより厳しいんだよ。悪気はないんだけどね……」





ペコリと頭を下げる私にフッと笑う直樹。




「仲よしなんだね。ちょっと妬ける」



そして、ポンポンと肩を叩いて体育館へ走っていった。



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