君と、世界の果てで


一気に言い終わると。


打ち合わせもしていないのに、俺達3人は同じタイミングで演奏を始めた。


照明スタッフが慌てて、最初に予定していた通りに。


光の雪を、バックスクリーンに映し出す。


ファンの悲鳴が聞こえた気がしたけど。


関係ない。


この歌だけは、ただ一人。


君のものだから。



“Dear you”。



親愛なる、君へ。



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