君と、世界の果てで


「NEVERの『桃色恋華』って歌あるだろ?

あなたの運命を自分が全て受け止める、みたいな歌詞なんだけどさ。

あれってTAKUが、きっと奥さんのことを思って書いたんだな」


「『Dear you』みたいに?」


「そう」



ふうん、と深音は水面を見つめた。


きっと、今まで聞かず嫌いで拒否していたNEVERの曲を、ちょっと聴いてみようとか思っているんだろう。



「……嫁さん、か」


「……嫁さんだってな」


「…………」


「お前も、そう呼ばれたいか?」



聞かれた深音は、ハッと顔を上げて……。


全力で、首を横に振った。


ブロンドに染めた髪の先から、雫が飛んでいく。


< 542 / 547 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop