君と、世界の果てで
「NEVERの『桃色恋華』って歌あるだろ?
あなたの運命を自分が全て受け止める、みたいな歌詞なんだけどさ。
あれってTAKUが、きっと奥さんのことを思って書いたんだな」
「『Dear you』みたいに?」
「そう」
ふうん、と深音は水面を見つめた。
きっと、今まで聞かず嫌いで拒否していたNEVERの曲を、ちょっと聴いてみようとか思っているんだろう。
「……嫁さん、か」
「……嫁さんだってな」
「…………」
「お前も、そう呼ばれたいか?」
聞かれた深音は、ハッと顔を上げて……。
全力で、首を横に振った。
ブロンドに染めた髪の先から、雫が飛んでいく。