君と、世界の果てで
深音の目には、いつの間にか涙がたまっていた。
「お前が納得するまで、WORLDS ENDをやればいい」
「それじゃ、一生かかるよ」
「いいよ。
別に子供がほしくて結婚しようって言うんじゃないから。
俺にはベースがあるし、こんなに手のかかるわがまま娘もいるし」
「ちょ……」
「お前がいてくれれば、それでいいってこと」
一つキスを落とせば、深音はたちまち静かになる。
この何年かで学んだことだった。
「……こんな女でも、好き?」
「……ああ。
お前は俺にとって、唯一無二の歌姫だよ」
答えると、深音は微笑んで、また俺に抱きついた。