結婚しました!
どのくらい時間が経ったのだろうか、


腕時計をちらりと見る。


まだ1時間しか経ってないのか、


音々が軽い催眠状態になったところで、

ドクターから隣の部屋で待つように言われたのが1時間前。

何もせずに待つのはキツイ。

なによりどうなっているのか心配でたまらない。

カチャリとドアが開き、ドクターが出てきた。

「眠っていますから、

 目が覚めるまで待っていてあげてください。

 今はきっと昔のことを夢を見るように見ているかもしれませんね。」


「あの、音々は?」


「心配いりません。話をして、ほんの少し暗示を解いただけですから。

 ご存知ですか?

 催眠療法っていうのは、

医療行為として認められてはいないんですよ。

民間療法の部類に属しますからね、

 だから、内密に。」


ドクターは笑っって言った。

 
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