結婚しました!
『幸せ』
そんなことから縁遠いところにいた俺
そんなもの必要ないと思っていた。
でも、今は、心から思う。
幸せになりたい
音々と一緒に
二人でいることが
俺の幸せだ。
カーテンを開けると、
庭の木々の木漏れ日が、
音々の顔に光と影で模様を作る、
やっと眉の上まで伸びた前髪をさらりとすくって
白いおでこを撫でた。
「音々
おい
早く目を覚まさないか?
どんなお前でも
俺はお前が好きだぞ。
安心して目を覚ませ。
俺が守ってやるから。
世界一幸せにしてやるから。
なあ、音々聞こえるか
愛してるよ。」