幸せの選択
遠慮がちに添えられた手は、酔った私には心地よい冷たさで、


思わず目を瞑る。

そして、ゆっくりと顔は上へ、課長の方へと誘導される


「三島?」

静かにだけど、もう黙ることで逃げられないような課長の声


そっと目を開けると、思ってた以上に近くにある課長の顔

真っ直ぐにこちらに向けられた視線は、空いたばかりの私の目を離してはくれそうもない。



何故かその目の奥に熱を感じる。

課長が、私を求めるなんてあるわけないのに、
逸らされることのないその目は、どんどん私の中に入ってこようとしている


「課長……あの」




< 105 / 760 >

この作品をシェア

pagetop