幸せの選択
戸惑う私の声に、はっと一瞬目を見開き、そして、さっきの視線が嘘だったように、優しく労る顔に変わった


「あ、悪い。具合悪いのかと思って…」

添えられた手もスーっと離れていった

触れられていた場所はまだひんやりとしている。


無くなった感触を惜しむように、自分の手をあててみる

課長は、特に変わることなく優しい眼差しで…私を見続けている。


やっぱりさっきの視線は、私の願望から来た見間違いだったのだ。


「………っ!」

願望?
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