幸せの選択
そのどれも、実物に触れてみたいと思わせるようなものだった。


「家具好きなんだ」

どの位見入ってたのか、注文した料理はテーブルに並んでいて、すでに大方手がつけられている。


店内の雑踏が嘘のように、よく通る岡田の低い声にはっと顔を上げると、鍋嶋の姿は無かった。



「鍋嶋さん、電話で外」

「あ、そうですか。ごめんなさい。ちょっと見入っちゃって」

「ふーん。ね、なんで不倫なんてしたの?」


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