オレンジジュース~俺と一人の生徒~
「良かった・・・やっと乗れた。俺、めちゃめちゃ頑張ったんだぞ~!」
「ありがと、先生!!私も先生とリフトに乗るのが夢だったんだぁ!」
俺は、また切なくなった。
俺とリフトに乗るのが夢?
片思いじゃないのに・・・
俺が彼氏なのに。
直に、「夢」だなんて思わせてしまう俺。
本当なら、全部お前と乗りたかったよ。
「直・・・今日の夜、予約していいか?」
俺は後ろのリフトからの視線も気にせず、直を見つめていた。
ゴーグルを外した直は、眩しそうな顔で俺を見つめ返した。
「え・・・何を?」
「お前を。」
真下に広がる銀世界。
うさぎの足跡を見つけて、直はかわいいかわいいと喜んだ。
きっと照れ隠し。
俺の目が真剣だったから、直は照れた。
本当に今夜直と2人きりの時間が欲しいと思った。
だって・・・俺の「キティちゃん」が!!!
早く直の元に行きたいって言ってるんだよ!