オレンジジュース~俺と一人の生徒~
「先生、私のことは気にしないでいいよ。今夜はナイタースキーで忙しいんでしょ?」
「お前の為じゃない。俺の為に・・・」
残り少なくなってきた直との時間を感じて、もう一度手を握った。
ストックが邪魔でうまく手が繋げない。
でも、ストックがなければ、俺は直を抱きしめてしまっただろう。
今は、誰に見られていてもいいから、そうしたい気分だった。
この美しすぎる銀世界が俺の理性を吹き飛ばしていた。
「先生と一緒の修学旅行で嬉しいよ!」
「俺も・・・一生の思い出だよ。」