流れ星☆彡
「久しぶりです」


「何でおまえがここに?」


「絢華についてきただけ」


「絢華?……って、須藤!?」



先生の反応って、面白すぎ。


さっきもそうだったけれど、時間が経つにつれて先生の表情が変わるから、ほんとに面白い。



「そうだよ、絢華は俺の彼女」



優太はそう言ったけれど……


先生に宣言しなくてもいくない?


先生は何度も優太とあたしを交互に見て、



「マジか……だから、須藤はあんなに桜ヶ丘にこだわってたんだな」


「はは、そうです」


「まぁとにかく良かった。……そうだ、藤本」


「何だよ?」



先生が思い出したように優太に声をかけたけれど、優太はさっきからずっと先生にタメ語だけどいいの?


でも先生も気にしていないから、普段からこんな感じだったのかな。


石川先生って若いし、……たぶんまだ20代だし、接しやすそうだもんね。



「ついさっき授業終わったみたいだから、ちょっと顔を出していかないか?」



顔を出す……って、バスケ!?



「はぁ!?やだよ!」



優太はそう言ったけれど……



「優太、顔出そうよ!」


「はぁ?」


「あたし、久しぶりに優太がバスケしているところを見たいっ!」



つい、先生の言葉に乗っかって、あたしの本音をぶつけてしまった。
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