流れ星☆彡
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「行ってきまーす!」



外へ出ると、大好きな優太の姿があった。



「優太、おはよう」


「おはよ。やっぱへたくそだな」



ふっ、と笑いながらそう言って、またネクタイを結び直してくれた。



「ありがとう」



優太の自転車の後ろに乗ろうとすると



「ちょっと待て」


「え、何?」



優太の方を見ると、チュッとキスをされた。



「ちょっ、こんなところでしないでよっ!」



玄関の前、しかもちょうど通学、通勤に重なるような時間帯なのに。


でも周りをキョロキョロしたら、誰もいなかったからホッとした。



「ちゃんと確かめてからしたっつうの」



そう呟いていたけれど、優太はいつも余裕があって、あたしばかりがどきどきしている気がする。



「ほら、乗れよ」


「うん」



後ろに乗って、優太の腰に腕を回す。


憧れの“一緒に通学”。


そう思っただけで、頬がゆるんだ。



駅に着いて自転車を止めたら、今度は電車に乗る。


優太に手を引かれ、車両に乗り込んだ。



「いつもこんなに人が多いの?」


「そうだな。一つ早いのに乗ると、もう少し空いてるぞ」


「そうなんだ」
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