流れ星☆彡
慣れないから、つかまっていても電車が揺れるたびにフラフラする。



「絢華は危なっかしいな」



そう言って、優太の右手があたしの腰に回る。


どうしよう……


メチャクチャどきどきしてきた。


顔も、熱い。


憧れていた通学だけど、これが毎日続くのかと思うと、あたしには刺激が強すぎるかもしれない。



ようやく学校最寄りの駅に着いた。


優太に手を引かれて歩いていたけれど……


なんか、……あちこちから視線を感じる。



「……」



なに……?






あ……


わかった……



「優太、手を離そう?」


「何で?」



この視線、……全部女の子。


しかも、いいものじゃない。


凄く、鋭い視線。


きっと、優太のことが好きだったり、憧れていたりしている子達なんだ。



「お願い、……離して……」



優太が足を止めて、こっちを振り返った。



「何でか言わねぇと離さねぇ」



言っちゃっていいのかな。



「絢華?」



優太が顔を覗き込んできた。



「よく思われてない」


「は?……ごめん、意味がわかんねぇ」


「とにかく、離して。理由は今日帰ってから話すから。……お願いっ」


「……」
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