流れ星☆彡
優太はあたしをジッと見て“はぁ…”とため息を吐いたあと、手を離した。


自分から言い出したことなのに、ひどく寂しく感じた。



「……今日の帰り、絢華んちに寄るから」



そう言って歩き始めた優太についていく。



「うん」


「そういや、今日から体験入部期間だろ?絢華はもちろんバスケ部だよな?」


「うん」



優太と登校するのを、凄く楽しみにしていたのに……


気分は落ちていくばかり……



「絢華?」


「ん?」


「言いたいことはちゃんと言えよ?」


「……うん」



優太はそう言ってくれたけれど……


やっぱりテンションが上がらない。






その日の昼食時間……


紗羽とお弁当を広げて食べていると……



「絢華」



聞こえるはずのない声……


そんなはずはない……と思いながらも振り返って後ろのドアを見てみると……



「な、なんで!?」



箸で挟んでいたブロッコリーを床に落としてしまった。


教室内がザワザワしはじめる。


そりゃそうだよ。


ブルーのネクタイ……三年生が、一年のクラスに来たらビックリするよ。


それに……


女の子の騒ぎ方……


明らかに“カッコイイ”って言ってる。
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