流れ星☆彡
あたしが箸を持ったまま、いつまでも固まっているから、痺れを切らしてか……


教室内に入ってきた。



「何、固まってんだよ」



そう言って、あたしの頭をポンポンってした。



「ゆ、ゆうたっ!?な、な、なんで!?」


「あはは、絢華吃りすぎ」


「だ、だって……」



何も言わずに、クラスにやってくるなんて、心臓に悪いよっ。



「一緒にメシ食おうかなって思ってたんだけど、……もう食ってんじゃん」


「そ、そういうことは、早めに言っといてくれないとっ……それに、お昼は紗羽と一緒に食べたいんだ」


「ん、そうだな。じゃあ、明日から紗羽ちゃんも一緒にどう?」


「えっ!?あたしまでいいんですか?お邪魔じゃないんですかっ?」


「いや、絢華にとって大切な人は、俺にとっても大切な人だから」



優太……


前に、おばあちゃんのことも、こう言ってくれた。


凄く、心があったかくなる。



「じゃ、俺行くよ。あっそうだ、放課後バスケ部来る?」


「たぶん、行くと思う」


「そっか、じゃあ、待ってるな」


「うん」


もう一度頭を撫でてから、教室を出ていった。
< 96 / 404 >

この作品をシェア

pagetop