流れ星☆彡
「あんなにカッコイイ人は、初めて見たよ。“絢華にとって大切な人は、俺にとっても大切な人”だって!カッコイー!」


「ちょっと紗羽、惚れないでよ?」


「惚れるわけないじゃん。だって優太さん、絢華しか見えていないんだもん」



そうかな。


そうだったら嬉しいな。



「須藤さん、今のって彼氏?」



いつの間にか、横にクラスの女の子が立っていた。



「えっうん、そうだけど……」


「めちゃくちゃカッコイイじゃん!」



気付いたら周りは女の子だらけで、昼休みはずっと質問攻めだった。






放課後、紗羽は部活には入らないって言っていたから、一緒にバスケ部の体験についてきてもらった。


体育館に入ると、なぜか部活をしている人より、制服で見ている人の方が多い。


なんでだろうと思いながら、コートに視線を移すと……



「あ」



優太だ……


スリーポイントの練習をしてる。


カッコイイなぁ。


優太が放ったボールがネットを揺らした瞬間――



「「「キャー!」」」



えっ!?


何!?


体育館が揺れるんじゃないかってほどの黄色い声が、体育館内にこだました。


もしかして……


この見てる人達って……






優太に見つからないようにしなきゃ。


優太はあたしを見つけると、きっとこっちへ来る。
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