夜空にランプ


夜9時までとなっているスペシャルナイト。


貸切にもなっており、まだ時間はたっぷりあった。



帰っても一人きりなこともあり、厚意に甘えて夕食もご馳走になった。



キャンドルの明かりの中で食べる食事は、まるで海外のレストランのディナーのようで、ロマンチックさと緊張が入り混じり、向い合わせに座っていた塚田君の顔を最後まで見れなかった。





部屋に戻ると、そこもスペシャルナイト使用となっていて、まさに私が思い描いていた森にあるような秘密基地そっくりなシルエットが浮かび上がっていた。


木と木の間にくくりつけたハンモック。


秘密の扉へと続く梯子。


宝をしまう木箱。


月の明かりが煌々と差し、それらにそっと物語の一部となる存在を与える。








< 395 / 489 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop