たぶん恋、きっと愛
「そんなんじゃ、ないんです!」
珍しく声を荒げ、雅は昌也に詰め寄った。
「凱司さんは、あたしにそういう興味……持ちません!!」
お願いですから、あたしなんかに手ぇ出したとか、…言わないで。
あっという間に意気消沈したのか、小さく小さく、ごめんなさい、と呟くと。
雅は俯いたまま、部屋を飛び出した。
新しく整えた雅の部屋の、ドアが閉まる、音。
「…俺、なんか泣かせるようなこと……?」
「……もう昌也マジ黙れ…」
「いっぺん死ねばいいよ」
酒と睡魔で、いまいち意識ははっきりしてなかったとはいえ、事態の根源は凱司にある。
抱き締めて寝ていたのは確かであるし、それが雅だと認識していたのも、確かだ。
「いつも慰め役は俺だけど?」
立ち上がって部屋を出ようとした凱司に、鷹野は声をかけた。
「…譲れ」
一言、吐き出すように、面倒そうに、呟いた凱司に肩をすくめて。
じゃあ、俺は昌也絞めてから仕事戻るわ、と鷹野は。
あっさり引き下がった。