たぶん恋、きっと愛
昌也は、思う。
いくら、凱司が抱くわけないと言い、鷹野が色恋ではない、と言い張ったところで。
「…結局、ここにいる間は、凱司さんの要求を飲むことになるんじゃないのか? 」
「ああ、それはそうかもな」
今度はさらりと答えた鷹野に、昌也はますます混乱する。
「…それじゃあやっぱり…いずれ……可哀想な事になるような……」
「俺はともかく、凱司なら心配要らないだろ。自制心ハンパないし。今だって結局大丈夫だったし?」
ようやくいつもの目付きに戻り微笑んだ鷹野にも、昌也は安心できない。
「一樹まで手出しする気満々!? あんまりだ!可哀想だ!」
だいたい、預かってるって何なんだ。
誰からいつまで預る?
それまであの子は健全に無事で…無垢なままいられるのか!?
「…昌也くんの頭の中はどこまでエロゲ色なんですか」
「俺的には本気でエロゲ展開になりそうで心配なんだけど!?」
「…俺…本気でリアル15歳の子の貞操を、萌ゲー感覚で心配してる昌也くんが心配だ……」
だってちょっと早くねぇ?
あんた14、15歳んとき何してた?
と。
鷹野が笑ったことに、動きを止めた。
「……世の中…ロリ傾向だったから…ついそんな気になってたけど……そうだよな、14、15歳ったら、まだ早いよな」
うん、早い。
大丈夫だ!
凱司さんはロリコンじゃないし。
と、ひとりで頷く昌也を、やや意外そうに眺め、鷹野は微かに笑った。
「俺、だから昌也くん好きよ」
単純で、と顔に書いてあるけれど、昌也は全て吹っ切るように、赤い髪を乱雑にまとめた。