たぶん恋、きっと愛


逃げないようにか、他の生徒が入ってこないようにか、ほどなく、外から鍵のかかる音がした。



「…どうして、ひとりで会いに行ったりしたんですか」


もう、怒りも苛立ちも、湧かなかった。



「た…鷹野さんが椅子で…殴ったから…怪我してたらっ…て思ったのと…」


上半身を起こしただけの友典の、腿の上に跨がったまま口ごもり、雅は。

ごめんなさい、と呟いた。



「一昨日…やっぱりあたしを好きだなんて……言うもんだから…友典さんと…一緒にいるのが納得いかない、って……」

だけど、あたしちゃんと、柳井先輩を好きになることはないって言わなかったから…そう言わなきゃと……思って。



「……ごめんなさい。また、喧嘩みたいに…なると…嫌だったから…ひとりで…」



ごめんなさい。
ごめんなさい…



…………怖、かった。

すごく、怖かった…です…。
 



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