たぶん恋、きっと愛


「須藤さん!? 須藤さん!?」


担任の女性教諭が、叫ぶ。

何事かと、並ぶ教室からいくつも顔が覗いたことに、友典は思い切って、雅の体を抱き上げた。


吸い込みすぎているのか、喉がひゅ、と鳴る。

ぼろぼろと溢れる涙が、生理的なものなのか、何なのか解らなかったが、ただ硬く震え、何も言わなくなった雅を抱いたまま、友典は走った。


左手首は、痛むことを遠慮したかのように、しっかりと、雅を支える。


そのまま足で、保健室のドアを開け、驚く保健医を無視したままベッドに雅をおろしたのは。


青い顔をした英語教師と、泣き出した担任とが、開け放したドアを、閉めた時だった。
 


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