たぶん恋、きっと愛
雅は、ざわざわと鳥肌がたったかのような感情を持て余し、真っ白になった思考のまま、校門を飛び出していた。
お昼を買うつもりは無かったから、現金はない。
ポケットには通学用にチャージしたばかりのカードがあるだけだ。
まだ、昼休み。
このまま帰るには早すぎるし、午後の授業をどうするのか。
雅が校舎を振り返れば、何人かが、自分を見ている事に慌てた。
このまま学校の外へ行ってはいけないことくらいは解る。
解るが、友典の顔を見れば、また色々とすれ違った話で、嫌な思いをさせてしまう。
雅は、友典の苛立ちに満ちた顔を思い出して唇を噛むと、そのまま、駅へと走り出した。
今、自分を見ていた誰かが、友典に言うかも知れない。
校内にはいない、今出て行った、と。
捕まりたくは、ない。