たぶん恋、きっと愛
凱司さん凱司さん凱司さん!
と。
忙しなく早口で呼ぶ声が、廊下の向こうから、近づいて来た。
「凱司さんどうしよう…!」
どうしようどうしよう。
鷹野さんすごく熱がある!
「熱?」
つい2時間前には、確かに元気な様子ではなかったが、熱のあるような感じではなかったのに。
急な発熱。
寒くなった、この季節。
「…あいつ毎年罹るなぁ…」
生活のリズムはずっと安定していたのに、罹るもんはキッチリ罹るんだな。
「毎年熱出るんですか!?」
おろおろと冷蔵庫を開け、何も出さずに閉めた雅が、凱司に詰め寄る。
泣き出さんばかりの目で見上げてくる雅の頭に手を置き、凱司は。
なんでか毎年やるんだよなぁ、インフルエンザ、と。
そのまま雅の頭を自分に押し付けた。