たぶん恋、きっと愛


「インフル…エンザ?」

「多分な」


あ~お前、予防接種………してねぇよなあ…。


自分に押し付けたままの雅が、もぞもぞと身じろぎ、再び顔を上げた。



「あたし、スポーツドリンク買って来ます。保健室の先生が、熱のある時はスポーツドリンクがいいって言ってました!」



そのまま、飛び出すかのような勢いの、雅の頭を再び押さえ込む。


「落ち着けって。今俺が見に行くし、お前はここに居ろ」


もしかしたら、伝染っているかも知れない。

ひとつの家にいるのだから、今更鷹野を隔離した所で、手遅れな気はするが、雅にはなるべく近づかないでいて欲しい。



「じゃああたし、何したらいいですか?」


押さえ込まれたまま、無理に顔を上げてきた雅に、お前はここで、ただ待機、と。


凱司は、登校する時間が迫っている事などすっかり忘れていそうな雅を、椅子に座らせ、頬に指を滑らせた。



 
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