たぶん恋、きっと愛
「……………雅…てめぇ…」
苦笑とも怒りとも取れるような複雑な面持ちで、凱司がため息をついたのは。
雅が制服のまま、いっぱいの買い物袋からいろいろ冷蔵庫に物を移動させている時だった。
「……学校には連絡したのか」
「友典さんに…お願いしましたから」
諦めたように肩をすくめ、凱司は笑う。
「やっぱりインフルエンザだったぞ。お前は鷹野の部屋、行くなよ?」
「……………」
「……行くんじゃねぇぞ?」
だって。
と、凱司を見ないまま俯いた雅が、三個セットになったプリンを押し込み、冷蔵庫のドアを閉めて振り向いた。
「凱司さん、手洗ってうがい…してください…」
もし凱司さんに伝染ったら……友典さんも…みんなも…ますます心配します、から。
小さく呟く雅が、寒くなって見えなくなった凱司の左腕の蛇をなぞるように、触れた。