たぶん恋、きっと愛


忘れる訳はないと、思っていたが。

まさかそういう目で「手」を見ていたとは。


別に、手をつないで歩きたいと思った訳では無いけれど、鷹野との違いは何だろう、程度には。

思っていなかったと言ったら嘘になる。



鷹野が手を取るから、そのままなすがままなのだろうか、と思って見ていれば、そういう訳でもなさそうで。

一旦鷹野が離しても、追うように手を伸ばす雅と、再び指を絡める鷹野は、いつでも甘く笑っていたはずだ。




「…鷹野は」

「……え?」


「お前に挿れようとしないのか?」



鷹野の甘過ぎる空気は、所詮そこまでか?

それともお前が、させないのか?
俺との違いは、なんだ?




再び、凱司の手に力が籠もる。



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