たぶん恋、きっと愛
「が…凱司さん、まだ…朝」
緊張した雅が、意を決したように顔を上げ、凱司の目と鏡越しに視線が合い、すぐ俯いた。
「…………お前が朝に向かない事を言い出したんだろが」
そうかも知れないけど!と、もう一度頭を上げ、凱司を見上げた雅の顔が、思いのほか幼くて。
「あの…鷹野さんに、スポーツドリンク…を……」
ひどく混乱したような目で、わざわざ話題を外す。
「鷹野、鷹野と…。ったく…。……何本か渡したから大丈夫だろ」
「…………お薬…は」
「次は6時間後だ」
「……が……学校…!」
「行かねえんだろ?」
少し、空気が変わる。
くくく、と可笑しそうに唇の端を上げる凱司に、雅は黙り込み、涙を浮かべんばかりに頬を紅潮させた。
「とっ…友典さんが…!いつもみたいにメモくれました!」
年末年始の予定、了解いたしました、って!
「……しゃべらせてくれないのは…あたしが…鷹野さんばかり…見るから、ですか?」