たぶん恋、きっと愛


雅の息が、僅かに上がる。


遮光カーテンが引かれたままの凱司の部屋は薄暗く、シャツを脱ぎ捨てはしたが、薄墨の蛇はあまりよく見えないかも知れない。

相変わらず、雅は体を固くしたままだが、自分のシャツを掻き合わせたりは、しない。


いくら薄暗いと言えど、平気なものだろうか。


凱司は片手でシーツを引き寄せ、 自分の背から、ふわりとかぶせた。

閉鎖的な視界に、雅が慌ててすがるように、左腕を掴む。




「…あたし……あんまり…上手じゃ、ないんです…」


「…そうか」



唇を、ついばむ。

柔らかい感触を、幾度も確かめながら、そんな事どうでも良い、と手を胸元に滑らせ、まとわるシャツを押し開いた。



肩が細い、と。
そう思う。




 
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