たぶん恋、きっと愛


正直なところ、鷹野に邪魔されると、思っていた。

いくら雅の思考が掻き乱れ、頭の中から鷹野の存在を強引に押しやった所で、何かの拍子に、思い出して我に返るだろうと、思っていた。



「…ん…ッ…」

手指のままに、唇のままに、舌のなぞるままに。

声は押し殺すものの、ぴくりぴくりと体を仰け反らせる雅も、凱司がその腰を引き寄せようとすれば。



「…雅、目を閉じるな」

「…んぅ…っ…」



もしかしたら、鷹野の名を呼ぶのかもしれない。



くちゅ、と、幾度目かの指が沈み、奥までをこすり上げ、抜ける。

きつく自分で口を押さえ、出掛かった嬌声を噛み殺す雅の目尻にも、涙がにじむ。




そうなったら。

鷹野の名を呼んだりしたら。


こうしてしまった以上、到底。




凱司の両手が、汗ばむ雅の足を、開かせた。



「目を、開けろ」






優しくなんか、出来やしない。
 





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