たぶん恋、きっと愛
服を拾い、身に付けることが、こんなに恥ずかしい事だったなんて。
雅は、行儀悪く丸まったまま散らかる下着を手に取り、ちらりとベッドの上に視線をやる。
凱司が眠ったままなのを、ほっとした目で見やると、こそこそと服を身に着けた。
脱ぎ捨てた凱司の服をも静かに畳み、そっとベッドの上に重ねた雅が、その投げ出された凱司の左腕の蛇を、見つめた。
なぞったら、起きてしまうかも知れない。
この腕が。
この薄墨の蛇が。
ぞくり、と。
体が疼いたことに驚いて。
雅はまざまざと思い出す全身の感触に、今更ながらに緊張し、熱くなった頬を押さえると、逃げるようにドアから、出て行った。
凱司が、本当は眠ってなどいない事も知らずに。