たぶん恋、きっと愛
「…外、掃いてきます」
まるで友典を掃くかのような口っぷりに、マスターは苦笑しながら頷いた。
彼女を取り巻く環境は、よく解らない。
純粋に、鷹野の想う女性である、とだけの認識であったが、どうも違うらしい、と最近思う。
今、外で掃かれようとしている少年も。
彼女とどういった関係があるのか解らないが、雅に怯えた様子も、照れる様子も無いのだから、と。
今日、要らない小枝を外してもらうつもりであった、乾燥したバラの実を、ボールにいっぱい、ざらざらと。
「若い人たちは面白そうでいいですねぇ」
そんなことを楽しげに呟き、熱を出して寝込んだという鷹野に、何を持たせてやろうかと、冷蔵庫をあけた。