たぶん恋、きっと愛
「…凱司さんが、捜してくれてるんだと思う。早く……行かないと」
きっと、心配かけてる。
きっと、心配してくれてる。
「それ、返してください」
外された、プラチナ。
アクセサリーはあまり付けない雅が、唯一外さない、ネックレス。
息吹の指に絡め取られたままのそれを、指差した。
「……なんで、俺が…返さなきゃならない?」
勘違いするな、俺は今からでもあんたを刺せる、と。
手放さないナイフを握り直す息吹に、雅はため息をついた。
「…刺しても…いいですよ?」
だから。
それ、返して?
血の気の引いた顔であるのに、薄く笑顔すら浮かべた雅を、愉しそうに。
自分の上に乗ったままの雅の、読み取りにくい感情を、探るかのように。
目を眇めては、面白そうに覗き込む、息吹の、目。
「あんた……そういう目ぇ出来るなら、最初からすりゃあ…いいのによぉ。…いい女じゃねぇか?」
まるで、キチガイみたいで。