たぶん恋、きっと愛


まるで、スクリーンの中の登場人物のようだった。


主人公は、金髪の。

左腕に薄墨色の蛇を飼う、人。



まるで子猫を拾うかのように、他人の人生を拾う、人。


他人の人生を拾っては、自分の余りある大きさの下に置き、腕の中で緩く、縛る。

そこから逃げ出す気になどならないほどに、甘く、丁寧に。





先に縛られていた、黒い猫。

自由に動いているようで、金色の彼に、服従していた。


黒い猫は、どこかそれも不満で。

ただ、目指す立場を確立するために、服従する事を選んだ、だけだ。





「あたし、鷹野さんが好きです」



後から来た、ふわふわの子猫。


同じ猫同士、様子を見合った。

金色の彼に縛られる、同じ立場。


似たような傷のある二匹が。
寄り添うように、じゃれあうように。




大好きな金色の彼を、一番に想いながら。





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