たぶん恋、きっと愛



「頭…痛いんですか?」


ベッドの上に正座して、凱司の額に指先を当てた。

金髪が指に触れるのが妙に冷たくて。
雅は確かめるように凱司の前髪を掬い上げた。


いつ髪を洗ったのか、湿っている気がする。


「いつシャワー?」

「…お前が…起きるちっと前」

「………もう少し寝ますか?」

「…おぅ」


閉じたまぶたを縁取る睫毛の色素も、黒ではない。

白い肌も、顔立ちも。
染めていない綺麗な金髪も。


撫でるようにもう一度髪を掬って、ベッドを降りようとしたけれど。
絡んだままの左手が、外れない。


「…ちょ…凱司さん…離して」

「…………面倒」

「…えっ…ちょっ………」

「……騒ぐな馬鹿」


シーツの中から腕が伸び、雅の肩を、自分の隣へ引き倒した。


 
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