たぶん恋、きっと愛


「ちょっ……凱司さん困ります!お酒臭いし!」


頭を片手で押さえつけられたまま不自然な体勢で、もがく。

頭痛がするのか、寝惚けているのか、凱司は眉間のシワを深くし、押さえつけた頭を、ますます強く抱え込んだ。


「……じっと…してろ…!」

「…………」


繋がれた左手をそのままに。
苛立たしげな凱司に頭を抱かれた、まま。


雅はもう、半べそだ。

何かされる、という心配ではなく、ただ恥ずかしい。


とりあえず、じっとしろと言われて、反射的に動きを止めた自分が。
繋がった、手が。

酒混じりの、吐息のかかる距離が。
目の前の、刺青だらけの肌が。


凱司は。
寒い、と呟くと。
右手で器用にシーツを探り、雅の体ごと、くるまった。



「…腹壊すぞ」

「………ええぇ…ぇぇ…」



いっぱいの、凱司の匂いと体温が。



 
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