たぶん恋、きっと愛



しばらく、悶々と雅を眺めていた凱司だけれども。

喉の渇きに、水を飲もうと起き上がった。


「おい、起きろ」

繋いだ左手をようやく離して、やや乱暴に揺すった。



「……は…ぃ」

身動いた雅は、すぐに目を開けて。
ぼんやりと凱司を見つめ、小さく首を傾げる。


「…あたし、眠ってました?」

「ああ」


ゆっくり体を起こして、髪の乱れを直す仕草も緩慢な雅と、目が合った。


「……ごめんなさい、つい…暖かかったもんだから」


確かに空調は寒いくらいに設定してある。
何かにくるまって寝たい為の室温だから、ただ転がっていたら寒いに違いない。



「…いや、別に…いい」

「…ごめんなさい」


雅は視線を落とすと、するりとベッドから降りた。


「…頭痛薬、持って来ますね。あ、お水そこにあるから」



足早に部屋を出ていった雅の頬が赤かった気がして。

わざと平静を装っているのも、その目から読み取ってしまった凱司は、妙な気まずさに襲われた。



 
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