”オモテの愛” そして ”ウラの愛”

「じゃあ。
 行ってきます」


綺樹はかすかな笑いを浮かべてドアを出た。

閉まる音。

荷物がいらない。

それって本当に会議か。

誰かの所に行くのではなくて?

綺樹が置いていったカップを手に取った。

飲み残しを流す。

もう実行しないとな。

これで幕引きだ。

涼はカップを流しに落とした。
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