大人の恋をしよう☆彡
「ああ~、もう、言うわよ。言います。・・・・・あのね、三上先輩が連れてくる友達の方なの。」
「友達?」
「うん。私の憧れの先輩。」
「え?先輩って・・・・。あの高校時代に電車で会ってからずっと、片思いしている、あの?」
そう、加奈子はこう見えて、純情ちゃんで、高校の時、失恋したばかりの加奈子に、たまたま、優しい言葉をかけてくれたその人にずっと、片思い中。
「うん。そうなの。名前、聞いて、ビックリしちゃった。」
だから、こんなにテンション高いわけね。
「だから、ね?美々~。」
猫なで声を出す加奈子に
「はいはい。わかりましたよ。協力します。」
「美々!」
抱きついてくる加奈子を受け止めて、
「いつも、加奈にはお世話になっているもんね。たまに恩返ししますよ。」
「美々~!やっぱり、私の親友ね。大好きよ。」
「はいはい。それは、私じゃなくて先輩に言ったら~。」
からかう様に言うと、
「もう、美々の意地悪。さあ、行こう。」
加奈子の笑顔にはいつも助けられる。
暗闇に飲まれそうなとき、何度もこの笑顔に救われた。
仕方ない。
加奈子のために一肌脱ぎますか。
そう思って重い腰を上げた。