正夢絵本
ようやっとの思いで人混みからホームへと抜け出せた沙耶は改札口に向かおうとした。
「ほらこい!」
「ってーな!引っ張んな!」
ふと聞き覚えのある声がしてその方を見る。
すると先ほどの痴漢らしき人とそれを捕まえたであろう男性、更にその被害者ともいえる女性がいた。
(あっそっか。さっき次の駅で降りるって言ってたもんね。)
これから駅員のところにでも行くのかなと考えながらその三人の様子を伺った。
その中で痴漢の容疑で連行されている男を見た時意外にも若いことに少し驚いた。
およそ二十から三十代といったところだろうか。まあ、柄はそれなりに悪いが。
(まだ若いじゃない。こういうのがどんどん増えていくのかなぁ…)
沙耶はなんとなく呆れた。
(まったく、ああいう人を一掃して欲しいわ。)
冷めた目でその男を見たあとに今度はその男を捕まえた方の男性を見た。するとこちらも同様に思っていたより若かった。多分二十代であろう。
(へー若いのに感心感心。)
自分もまだ二十代で若いくせについそんなことを思った。
「ほらこい!」
「ってーな!引っ張んな!」
ふと聞き覚えのある声がしてその方を見る。
すると先ほどの痴漢らしき人とそれを捕まえたであろう男性、更にその被害者ともいえる女性がいた。
(あっそっか。さっき次の駅で降りるって言ってたもんね。)
これから駅員のところにでも行くのかなと考えながらその三人の様子を伺った。
その中で痴漢の容疑で連行されている男を見た時意外にも若いことに少し驚いた。
およそ二十から三十代といったところだろうか。まあ、柄はそれなりに悪いが。
(まだ若いじゃない。こういうのがどんどん増えていくのかなぁ…)
沙耶はなんとなく呆れた。
(まったく、ああいう人を一掃して欲しいわ。)
冷めた目でその男を見たあとに今度はその男を捕まえた方の男性を見た。するとこちらも同様に思っていたより若かった。多分二十代であろう。
(へー若いのに感心感心。)
自分もまだ二十代で若いくせについそんなことを思った。