In the warm rain【Brack☆Jack3】
「ユイ、このまま低く飛んで!」

「分かったわ」


 ユイはヘリを低空飛行で軍艦に近付ける。


「おいミサト、どうすんだよ?」

「このまま飛び降りる」

「マジか!?」


 突拍子もないミサトの提案に、レンは驚きの声を上げた。


「いや…案外名案かもな」


 タバコに火を点けて、エイジは静かに言う。

 何処がだ、と反論しかけ、レンはふと黙った。

 敵船まで、あと少し。


「考えている余地はないわ。飛び降りましょう」


 ユイも言った。

 何故なら、さっきからの激しい攻撃で、ヘリは大分傷ついていた。

 エンジンからは煙も上がっている。

 このままでは、いつ墜落…もしくは爆発しても、おかしくない。
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