In the warm rain【Brack☆Jack3】
「この状況で俺に銃を向けるか…相討ちを狙ってるのだろうが…俺はそんな事を教えたつもりはないんだがね」

「自分で考えた。たった一発、撃てればいい」


 ミサトの言葉に、シュキは少し驚きの表情を見せた。


「ウー・イー・シーの組織の中では、自らの意志など存在しない」

「あたしはもう組織の人間じゃない。ジジイが死んでから、組織なんてもう無くなってるんだよ」

「そんなことはない。この私がハク老師の後を継いで、組織もちゃんと活動しているのだからね」

「ジジイの後なんて、何も継いじゃいない…分からない?」


 会話はここで途切れた。

 シュキは、少しだけ考えを巡らせる。
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