らぶ・みー 
食事が済み、店を出ると、彼がポケットの中に手を突っ込んだまま、腕をグイっと私の前に出した。

腕を組めということらしい。

素直に従い、腕に手をまわしてみる。

どんどん「恋人」になっていく気がして嬉しい。

こういう些細な幸せの積み重ねが「恋」を「愛」に変えていくのだろう。

私はそうなるまで、彼と一緒にいられるのかな.......



腕を組んでピッタリくっついたまま、広い公園の中をゆっくりと歩いた。

バレンタイン仕様にライトアップされた東京タワーが輝いている。

歩くうち、楽しさのあまり、無意識のうちに頭の片隅に追いやっていたことを、少しずつ思い出す。

これから、私がしようとしていることを.......



いろいろな思いが駆け巡り、緊張でドキドキし始める。

公園を抜け、ちょうど酔いが覚めるころ、今夜一緒に過ごすホテルに到着した。
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