らぶ・みー 
まだエレベーターの中なのに、心拍数が急上昇している。

もう後戻りはできない。

でも、後悔もしない。

これが許されない恋だということは、彼も私もよくわかっている。

それでも、もうお互いを求める気持ちを抑えることはできない。



彼は何事もなかったように鍵を開け、緊張で強ばり始めた私の背中を押して部屋の中へと導いた。

そして部屋に入るとすぐ窓辺に行き、ニコニコしながら手招きした。



「見て、見て。すっげーいい景色でしょ。」

「ほんと.....。すごい綺麗な夜景。」

「前にこのホテルで新ブランドの立ち上げパーティーやったんだ。俺、雑用係で来てたんだけど、この景色に感動しちゃってさ。好きな人ができたら、絶対一緒に来ようと思ってたんだ。」

「.....今日、初めて来たの?」

「うん。運命の人に出会っちゃったから。」
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