らぶ・みー 
彼は私の髪を掻き上げながら微笑んで、おでこにキスをした。



「あぁ.....会社行きたくない。」

「だぁめ。」

「ずっとこうしてたい.....。」



抱きしめられると、もう香水の香りはしなくなっていた。

肌と肌が触れ合い、彼の匂いに包まれる。

なんて幸せなんだろう。

私だって、帰りたくない.......



「愛してる.....。」



彼は唇が触れる寸前まで顔を近付けてから囁いて、そっと口づけた。

キスは少しずつ深くなっていき、そのまま唇が首筋から胸元へと下っていく。

彼の手が、乳房を弄び始める.......



柔らかな朝の日差しの中で、すべてをさらけ出して彼に抱かれた。

もう迷いも戸惑いも不安も、何もなかった。

昨日よりも上手く、彼がくれる「愛してる」を受け取れた気がした。
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