らぶ・みー 
彼は納得がいかないとでも言いたげな顔で、私をじっと見ていた。

それはそうだろう。

私だって、まだ驚いている。

今日の彼女は、前にショッピングモールで会った時の印象とは大違いだった。



もちろん、彼女がライバルであることには変わりないし、絶対に彼は渡さない。

それでも嫌いになれないのは、多分、彼女の今までの苦しさと、彼への一途な思いが伝わったから。

「別れた方がいい」って言うのは、自分のためだけじゃなく、彼を本当に心配しているからってわかったから。

どう勝負すればいいかわからない、彼と同年代の若い女の子じゃないからっていうのも、ちょっとあるかもしれないけど.......



「ま、いいや。雪乃が無事なら。」

「無事って、別に攻撃されてないよ。」



二人で笑い合ったら、心に刺さっていた棘が、少しずつ溶けていくような気がした。
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