らぶ・みー 

「どうしても、あなたに愛されているとは思えない。子供たちが大きくなるまでは我慢しようと思ったけど、もうあなたと一緒に暮らすのは無理。」



はっきりと言ったら、胸がスッとした。

これは泰樹と出会う前から、ずっと思っていたことだ。

理由はどうあれ、浮気はもちろん許されないことだし、私が悪いと思う。

だけど、それとこれとは別の問題。

今頃こんなことを言っても浮気の言い訳にしかならないのかもしれないけど、どっちみち、私と夫はもう手遅れな夫婦だったのだ。



だから、これしか選択肢はなかった。

子供たちには申し訳ないと思っている。

でも、泰樹の記憶を胸に秘め、このまま夫の顔色を伺いながら生活するなんて、私には絶対に無理だと思った.......
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